放課後等デイサービス・児童発達支援に通っているお子さんを持つ方、もしくは今から通おうと思っている方は、気になる事業所が2つ以上あるときに「掛け持ち」ができるか気になるのではないでしょうか。
実は、放課後等デイサービス・児童発達支援の掛け持ちは可能です。今回は、掛け持ちについて、メリット・デメリットを解説していきます。
放課後等デイサービス・児童発達支援の掛け持ちを検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
放課後等デイサービス・児童発達支援は掛け持ちも「できる」
冒頭でお話ししたとおり、放課後等デイサービス・児童発達支援はどちらも掛け持ちが「可能」です。
とはいえ、掛け持ちはメリットだけではなく、デメリットもあります。順に見ていきましょう。
放課後等デイサービス・児童発達支援を掛け持ちするメリット
放課後等デイサービス・児童発達支援を掛け持ちするメリットは、以下の通りです。
- それぞれの施設の療育を受けられる
- 掛け持ちをすることで日数を増やせる
- 保護者やこどもにとって相談でき頼れる場所が増える
1.それぞれの施設の療育を受けられる
掛け持ちをする最大のメリットは、それぞれの施設の療育を受けられるという点です。
よく言えば「いいとこどり」ですね。
例えばA事業所は勉強に力を入れていて、B事業所は運動に力をいれている……など、事業所にはそれぞれ特徴があります。
掛け持ちをすれば、それぞれの良い療育を両方受けられますので、相乗効果で発達支援ができる、という良さがあります。
2.掛け持ちをすることで日数を増やせる
例えば、A事業所は定員の都合で週に2回しか通えない……となると、週に5日療育を受けたい方にとっては困ってしまいますよね。
児童発達支援・放課後等デイサービスの掛け持ちをすれば、それぞれの事業所の受け入れ日数が少なくても、あわせることでより多くの日数「療育」を受けられます。
通いたい事業所の受け入れ日数が少なくて困っている……という方は、別の事業所にもアプローチして「掛け持ち」でその悩みを解決することもおすすめです。
3.保護者やこどもにとって相談でき頼れる場所が増える
放課後等デイサービス・児童発達支援をかけもちするメリットとして、保護者や子どもにとって相談でき、頼れる場所が増えるというメリットがあります。
一箇所の事業所だけでももちろん頼りにはなるのですが、それぞれの「得意分野」を生かした支援が期待できますので、相談できる場所が増えるのは心強いですよね。
放課後等デイサービス・児童発達支援を掛け持ちするデメリット
放課後等デイサービス・児童発達支援を掛け持ちすると、以下のようなデメリットが出てしまう可能性があります。
- 療育の内容にばらつきが出てしまう
- 事業所に慣れるのに時間がかかる
1.療育の内容にばらつきが出てしまう
別々の事業所に通うということは、それぞれの療育の方向性によっては、内容に「ばらつき」ができてしまいます。
良い面を両方吸収できるのは良いことではありますが、療育の方向性が違うのであれば、この事業所ではこの療育をやっているけれどこっちでは違う……となってしまい、子どもが混乱し、本来の療育の効果が得られないことも考えられます。
一貫してしっかりと「同じ方向性の療育」を受けたいのであれば、掛け持ちはしないほうが良い面もあります。
2.事業所に慣れるのに時間がかかる
2箇所以上の事業所に行くとなると、当然1箇所あたりの日数は減ってしまいますよね。そうなると、それぞれの事業所に慣れるのに時間がかかるケースもあります。
特に、発達障がいを持っている子ども達は環境への適応が苦手な子どもたちもいますので、慣れない環境が連続するとストレスになってしまうかもしれません。
よりスムーズに放課後等デイサービス・児童発達支援に慣れてもらうには、できるだけバラバラではない事業所で療育を受けるのがおすすめです。
まとめ|放課後等デイサービス・児童発達支援を掛け持ちするならデメリットも把握しておこう!
放課後等デイサービス・児童発達支援のサービスを受ける中で、他の事業所との掛け持ちは「可能」です。
ただし、掛け持ちは「利用日数が増やせる」、「それぞれの事業所の療育をいいとこどりできる」「頼れる場所が増える」といったメリットがある一方で、
・療育の内容にばらつきが出てしまう
・事業所に慣れるのに時間がかかる
といったデメリットもあります。療育の方向性をしっかり決めて行いたいのであれば、掛け持ちではなく、一か所の事業所でじっくりと療育を受けるのもおすすめです。
とはいえ、利用したい事業所の枠が空いていない……といった事例もありますので、一か所で療育をじっくり受けるのが難しいケースもあるでしょう。最終的には、メリット・デメリット両方を把握し、納得した上で掛け持ちするかどうかを判断してみてください。